今日は、パソコンの初期設定と営業で鳥羽・相差のクライアント様のご自宅へ行きました。
終わってからですが、前から気になっていた相差の観光マップに出ていた朝陽・夕陽共に見ることが出来るという菅崎園地へ行ってみました。
菅崎園地

相差から徒歩20分ほどのところにある園地で、的矢湾を一望する展望台です。

春雨展望台は、菅崎の突端に位置しており、眼下には安乗埼灯台や大王崎をはじめ、太平洋などの絶景が広がります。

石碑には「駆逐艦春雨遭難の地」と刻まれています。

注) 以下文章は、春雨展望台内に貼られたパネルを撮影して帰り、書かれていた説明文を抜粋して入力させて頂きました。
↓
駆逐艦「春雨」は、日本の国産第一号の軍艦春雨型「春雨」として、明治36年に竣工しました。
明治44年11月23日の夕方、志摩沖にさしかかったとき、大しけに遭遇しました。
春雨は的矢湾への非難を決定。夜に入ると風雨は一層強まり、海は大荒れの状況でした。
菅崎の八正道沖にさしかかったのは、すでに真夜中近く。
的矢湾口を通過したと思われたそのとき、菅崎海岸の暗礁に乗り上げてしまいました。
70名の乗組員は、艦底を引き裂く激しい音で、座礁を知ったのです。
~相差の人々の尽力~
遭難の翌朝
24日の朝、まだ薄暗いなかを浜に向かっていた小崎喜蔵さんは、半裸の少年が倒れているのを見つけました。けがを負い溺死の少
年は春雨艦の志願兵で、途切れ途切れながらも、喜蔵さんに春雨艦の座礁を告げ、助けを求めました。
年は春雨艦の志願兵で、途切れ途切れながらも、喜蔵さんに春雨艦の座礁を告げ、助けを求めました。
喜蔵さんは、少年を背負いやっとの思いで自宅に戻り、家人に手当を託した後、村役場に駆けつけました。そして、喜蔵さんの知らせを聞いた長岡村役場には、対策本部が設けられました。
中村隊長は、「泳いで軍艦にたどり着く自信のある者3名、名乗り出てくれ」
生きて戻れる保証はどこにもない、無謀ともいえる提案でしたが、何のためらいもなく3名が名乗りをあげました。
荒れる海を泳ぎ、沈みゆく春雨艦の煙突の上で助けを待つ水兵にたどりついた3名は、煙突に上がり、力を会わせ水兵を助けようとしましたが、大波が襲いかかり、水兵の体は海中へとさらわれました。
もはや、絶望かと思われたそのとき、明徳丸から海に飛び込む一人の隊員がいました。
同時に、浜からも一人の若い女性が荒波に身を投じていました。
この時、同時に救助に向かったこの二人は、奇しくも兄と妹。
人々が見守るなか、先にたどりついた兄が水兵の体をとらえ、抱き留めました。
その姿に、浜の人々は湧き上がったのです。
こうした地元の人々の決死の救助は、8名の命を救いました。
昭和12年、春雨艦殉難の碑が設置されました。碑の脇には、命を助けられた人々が、
44名の友の死を悼んで綴った「春雨遭難艦和讃」が刻まれました。
以来、毎年11月24日に慰霊行事が行われ、「春雨遭難艦和讃」の御詠歌が唱えられます。
あの日から永い時間が過ぎましたが、地元の人々は、相差青年会の決死の救助の物語を伝え、海上での安全を祈り続けているのです。

とことわの鐘
■鐘名由来 (パネルより)
展望台の建つ菅崎には、変わらず続けていくこと、変えてはいけないものがたくさんあります。
・一つは、春雨の慰霊と相差町民の義勇です。
慰霊祭はこの先も毎年欠かすことなく、変わることなく未来永却続けられることでしょう。
・二つめは、この岬から見える空・海・緑 地球が丸いことを実感できる水平線、生命の誕生を思わす眩しくエネルギーに充ちた日の出の太陽、的矢湾を赤く染めて沈みゆく夕日。時には荒々しく時には海幸を与えてくれるやさしい海。寄せては帰すさざ波もすべて変えてはいけません。
・三つめは、偉大な自然という神々に感謝し、畏敬の念を持って願い・誓い・祈る人々の心をいつまでも変えてはならないものです。
※ 常永久(とことわ)・・・1、永久にかわらないこと。いつまでも続くこと。とこしえ。
2、いつも。つね。広辞苑より
志摩子リポート:
ここに到着するまでの道のりは、対向車が来るとちょっと交わすのには厳しいような狭い山道です。
でも朝陽も夕陽も見ることが出来るスポットとして、御座の金毘羅山や南海展望台ぐらいしか知らなかったので、こちらの 菅崎園地が前からとても気になっていました。
実際に行ってみて遭難事故があったことを知ると辛い気持にもなりますし、命がけで救助した人たちがいたことにも感動します。穏やかな海は本当に眺めているだけで癒されますけど、時には人の命も犠牲になってきていることも決して忘れてはいけないなって思いました。
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この記事のライター紹介

WEBデザイナー&カメラマン&ブロガー&ユーチューバー
住まい:三重県志摩市横山展望台から見える伊勢志摩国立公園の中
高校時代からの趣味は写真📷ウェブサイト制作歴 22年
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2000年 ウェブサイト制作事業スタート
2016年 S・O・L・A・R・I・S始動
コマーシャルフォト・ポートレイト撮影
アルバム、フォトブック、パンフレット、名刺など印刷物制作、動画制作、SNS指導もやってます。
気まぐれに地域情報を投稿しています。
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