伊勢志摩の祭り

官舎神社のお頭神事(伊勢市小俣町)

2月11日(土)
伊勢沢庵漬け込み職人 しげいちさんからお誘い頂き、官舎神社お頭神事16時からの部を見に行って来ました。
<官舎神社獅子舞保存会の資料より転載>

官舎神社の獅子舞(小俣町無形民族文化財)は、毎年2月11日祈年祭の当日朝から、社頭を初め八柱神社 次に順次町内八ヶ所の広場でドンドを焚き、その周りで舞われます。

獅子舞は数百年の昔、町内のはやり病を退散させるために始まったと伝えられ「おひねり」(賽銭)を獅子頭に含ませるのは、災厄を祓ってもらうという願いが込められております。

心身を清めた仕舞は三十キロほどの重い獅子頭・胴衣を着け、

笛・太鼓とともに氏子区域の厄払い、五穀豊穣、商売繁盛、交通安全等を祈りつつ終日一生懸命にお頭舞いを務めます。

この獅子頭は「オス」で胴衣には竹と虎が描かれております。


獅子舞は地舞・七起舞・悪魔払いの三つがあり、このうち地舞は砂ぶるい・四方噛み・地すり・あくびという「振り」から成ります。
七起こしは、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する様子あらわしていると伝えられます。

獅子頭の紙垂れをむしり取って体に着けますと頭痛除けに、また、かがり火を焚いた後の消し炭は、玄関のしめ縄に結んでおくと悪魔除けになると言い伝えられております。

さらに、獅子頭に頭を噛んでもらうと災厄を払い、1年間健康で暮らせると言われ、近年は合格祈願と思わしき受験生の姿も見られます。

どうぞ、あなた様も獅子頭に「おひねり」を含ませて厄を祓い、つつがなくお暮らしのほど。
官舎神社獅子舞保存会
伊勢志摩きらり千選をご覧下さい。→★

志摩子リポート:
宮司さんに直接お話を伺ったのですが、この官舎神社のお頭神事は朝から町内8ヶ所を周って獅子舞による厄除けをしているそうです。797年離宮院の創設と同時に神宮祭主の氏神を遷座したもので、離宮院の廃絶とともに途絶えていたそうなのですが、1663年に時の神宮大宮司により再興され今日に至っているそうです。
復活までの間、年数が経ってしまっているので、笛・太鼓のメロディや舞いも昔の頃からは若干変わっているかもしれませんが、「おそらくこうだろう」という形で今日に至っているそうです。「伝えて繋げていくこと・・・受け継いでいくこと」大切だなって思いました。ちなみに志摩子も長男と獅子に頭を噛んで頂きました。

この記事のライター紹介
伊勢乃志摩子
WEBデザイナー&カメラマン&ブロガー&ユーチューバー
住まい:三重県志摩市横山展望台から見える伊勢志摩国立公園の中
高校時代からの趣味は写真📷ウェブサイト制作歴 22年

profile
2000年 ウェブサイト制作事業スタート
2016年  S・O・L・A・R・I・S始動 
コマーシャルフォト・ポートレイト撮影
アルバム、フォトブック、パンフレット、名刺など印刷物制作、動画制作、SNS指導もやってます。
気まぐれに地域情報を投稿しています。
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